Matsuzawa & Okada Laboratory

Research

松澤研究室の研究スコープ

松澤研究室では微細CMOSを用いた「アナログ・デジタル混載システムLSI設計」に関する研究開発を行っています。 アナログ・デジタル混載システムおよびLSIは現在のエレクトロニクスの基幹技術です。 電子機器はアナログ技術に始まり、デジタル技術へと進化しました。この結果パソコンだけでなく DVD, デジタルTV、デジカメ、フラットパネルTVなどの「デジタル情報家電機器」が爆発的に ヒットする時代を迎えました。またインターネットやワイアレスLAN、携帯電話に代表されるような デジタルネットワークの時代を迎えております。これらの機器はデジタル技術を ベースにしながらも高度なアナログ技術を必要とし、更にこれらの技術の融合へと 向かいつつあります。またデジタル集積回路においても信号品質やノイズ輻射、消費電力などの 問題が深刻化し、高度なアナログ技術が要求されるようになりました。したがって、デジタル技術や アナログ技術を融合したアナログ・デジタル混在LSI技術が重要な役割を果たすようになります。 松澤研究室ではこの技術の総合的な研究・開発を行います。

研究内容

≪ マルチバンド・マルチスタンダードに対応したワイアレスシステムLSIの実現に向けた技術 ≫

今後のワイアレスシステムはソフトウエア無線技術をベースとした マルチバンド・マルチスタンダードへの対応が求められます。このためには 高性能CMOS A/Dコンバータとともにデジタル信号処理技術をRF領域まで適用する デジタルRF技術の開発が不可欠であると考えます。この技術はワイアレスシステムのみならず ワイアレスセンサーネットワークや高性能デジタルネットワークやデジタル記録技術などへ 広く適用が可能な基幹技術になりうるものです。 このコンセプトの実現のために以下の研究を行っています。


超高性能A/D・D/Aコンバーター

ワイヤレスシステムを中心とする各種電子機器の高速化・低電力化にとって、高性能なA/Dコンバータ及びD/Aコンバータの開発が重要になります。 松澤・岡田研究室では高性能アナログ回路への適用が困難と言われている低電圧・微細CMOSデバイスを用いて高速、低電力のA/Dコンバータ及びD/Aコンバータの開発を行っています。

バイオチップ
低侵襲病態診断システムの開発

本研究では膀胱内圧の計測を行う医療用デバイスの開発を行っています。医療の安全性や効率性の向上等の様々な課題を解決するためには、従来の有線方式ではなく、医療用スマートデバイスとしての無線方式による生体観測システムを導入することが必要となります。この無線方式は患者を拘束せず、計測器による痛みを伴いません。すなわち患者に身体的、精神的負担を強いることのない次世代医療デバイスです。

QPIX
ピクセルADC内蔵の擬似3次元粒子検出LSIの開発

未知の暗黒物質の探索用途を想定した3次元微細粒子検出器用ピクセル読み出し回路をDeep-submicronプロセスを用いて製作し、世界最高精度の検出器を実現に向けた研究を行っています。

マルチバンドRF
0-10GHz超広帯域RFフロントエンドの研究

現在、無線通信にはBluetooth、WiMAX、WCDMA等数多くの規格が存在します。 例えば、携帯電話だけでも国内外に多数の通信規格が存在します。 それらの通信が一つの端末で出来れば、世界中どこでも使用可能な携帯電話が実現します。 本研究では、全ての無線通信を可能にするマルチバンドRFフロントエンドを微細CMOSにより1チップで実現し、従来の端末より低消費電力、低コスト、小面積なRF回路を開発することを目的としています。

mm-Wave
60GHz帯無線通信実現へ向けた取り組み

60GHz帯は世界中の多くの国で幅広い周波数が免許不要で使え,この周波数帯を用いると最大40Gbpsもの近距離向け超高速・超大容量無線通信が可能になります。 この高い伝送速度はHD映像を非圧縮で無線伝送するワイヤレスHDMIなどを実現可能にします。 松澤・岡田研究室では60GHz帯無線通信用回路を民生機器に搭載可能なほどに価格を低減できる安価なシリコンCMOSプロセスで実現することを目指し,研究開発を行っております。


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産学連携について

松澤・岡田研究室では産学連携のプロジェクトを積極的に推進しています。