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情報・通信研究評価WG

プログラム名 評価時期 課題名 代表者 所属機関 課題概要 総合評価 今後の進め方 評価結果概要
中核的研究拠点(COE)育成 事後評価 新情報処理パラダイムに基づく技術分野の研究 大蒔 和仁 独立行政法人産業技術総合研究所 巨大なネットワーク上の多様な計算機、利用者及びデータをスムーズに接続する技術開発を目的とし、三つの要素技術(グリッド技術、グローバル情報技術、システム検証技術)を研究することによって、COE化を目指したものである。 B 該当なし グリッド技術において、設計・研究開発したNinf-Gが、GridRPCという遠隔地の計算機を呼び出す手法として国際標準に認知され、米国NSFが作成するソフトウェアパッケージNMIに登録されるなど、十分な成果を挙げており、今後の技術、研究への貢献も大いに期待できる。しかしながら、産業技術総合研究所という大きな機関の取組としては、開発されたソフトの数がやや不足しているように思える。幅広い研究全体として見た場合、世界全体の中でトップレベルの機関とまではいえない面もあるが、国内レベルではCOEとしての役割を果たしており、COE化に資する成果が得られた研究であった。
先導的研究等の推進 事後評価 新世代バイオポータルの開発研究 藤山 秋佐夫 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 生物情報は急激に増加しており、その大部分が英語で公開されているため、学術研究のみならず国内での一般利用推進上の大きな障害となっている。このため、最新の情報技術を駆使し、一般人の利用までも視野にいれた一元的情報提供システムの構築と公開が急務である。本研究では、バイオWebサービス、バイオセマンティックWeb等の融合を行い、日本語による新世代バイオポータルサイトの構築と一般公開を目指すことを目的とした。 B 該当なし バイオ分野におけるポータルサイトを日本語で構築する試みであり、Webサービスが具体化され、実際に利用されている。更に、高校生や一般、非専門家向けのポータルサイトとして、コラム欄を設け一般向けの解説を提供するなどしている点は大いに評価できる。バイオ分野での一定のインパクトがあることなどを考えると、相応の業績が挙げられていると思われる。しかし、新たな融合領域の創成という観点からすると、情報・通信分野のバイオ分野への適用に留まっているように見受けられ、相応の融合的な研究成果が得られたとは言えない。
若手任期付研究員支援 事後評価 オンチップLANを実現するバスIPの開発 岡田 健一 東京工業大学 集積回路の設計手法にグリッドコンピューティングの概念を導入し、小面積な回路ブロックごとに機能を分割し、ブロック間の長距離配線にはパケットベースの非同期通信を用いるフォールトトレラントなバスアーキテクチャの開発による回路設計の容易化を目標とした。 A 該当なし 集積回路の設計に関する新しい手法を確立し、具体的な試作品によって目標が達成されているのに加えて、日本国内での次世代の高速信号伝送技術にもその成果が取り入れられており、大きな役割を果たしていると考えられることから、本研究は優れた業績が挙げられていると評価できる。
若手任期付研究員支援 事後評価 環境、個性、状況に適応する機器連携の研究 秡川 友宏 静岡大学 利便性を享受できる真の情報化社会の実現に向けて、環境機能、ユーザー特性、状況推論の3つのファクターを考慮した最適な機器連携及びユーザーインターフェイス(端末形式を含む)について研究を進め、高度で人に優しいインターフェイスを持つ、ユーザー適応型の機器連携の実現を目指したものである。 B 該当なし ユニバーサルデザインの考え方に基づいた社会的に意義のある研究テーマであり、有用性のある成果があったとともに、アクセシビリティ向上に向けて、個人化が可能な携帯型ユーザーインターフェイスを動的に家電と連携できるようにするためのプラットフォームが開発されている。アイデアの研究に終わらず、市販機器を改良することで試作まで行っている点は評価できる。しかしながら、モデルの抽象化に対する検討が行われておらず、研究の総合的な知見を示せるレベルまでは到達していないことから、本研究は相応の業績が挙げられている研究であったと評価できる。
若手任期付研究員支援 事後評価 教師なし学習による対話エージェントの構築 鳥澤 健太郎 北陸先端科学技術大学院大学 自然言語処理技術を基礎として、個人間での情報、知識の共有、インターネット本来の利点である一般個人の情報発信などを促進できるようなシステムを開発することを目指したものである。 B 該当なし 従来の言語処理がデータベースを対象としていたのに対し、本研究はインターネット上のテキストを対象とする点で新規性の高い試みである。自然言語処理を高度なレベルで実施しており、その点については高く評価できる。しかしながら、対話エージェントの構築部分に関しては、必須と考えられるユーザーの返答を理解するなどの部分についての検討が不十分で、対話エージェントの完成度という観点からは、高い研究成果を挙げたとはいいがたい。以上により、研究の進捗状況などから総合的に判断すると、本研究は相応の業績が挙げられている研究であったと評価できる。
若手任期付研究員支援 事後評価 組込みアーキテクチャ協調型実時間OS 田中 清史 北陸先端科学技術大学院大学 組込みシステムにおける新しいタスクスケジューリング方式の確立を目標としたプロセッサ及びオペレーティングシステムの構想と開発を目指したものである。 B 該当なし 組込みプロセッサを実際に試作し、高い性能を出すことに成功しており、大学におけるプロセッサLSIの研究開発としては成果を挙げている。また、アーキテクチャからOSまでをカバーする研究者として評価できる。成果発表と開発仕様のオープン化が十分には、なされていないが、スケジューリングの改良方式を試作LSIで実証し、実装したものは性能的な優位性を持っており、所期の目標は概ね達成されている。以上により、相応の業績が挙げられていると評価できる。
若手任期付研究員支援 事後評価 システム詳細化・抽象化の数理モデルの確立 渡邊 宏 独立行政法人産業技術総合研究所 情報処理システムでのリアクティブシステムの詳細化・抽象化の数理モデルの構築、数理モデルを使ってシステム検証の事例研究を行うものであり、これを通じて、大規模システムの開発技術とバグを見つける検証技術の発展に貢献することを目指したものである。 C 該当なし 数理モデルを用いたシステム検証手法の提案といくつかの事例への適用が行われているが、事例によって提案手法の有効性が示されるまでに至っておらず、より具体的なシステムへの適用などを通して検証技術の普及を推進していくことが期待される。プログラムの動作記述のための数理的手法を提案している点には意義があるが、一般的な評価を得るまでには至っていないことから、本研究は期待したほどではなかったが一定の業績が挙げられている研究であったと評価した。
若手任期付研究員支援 事後評価 ユビキタス情報通信環境の高度利用手法 河口 信夫 名古屋大学 ユビキタス情報通信環境の基盤技術を獲得し、利用者の状況に動的に適応可能な利用手法やコミュニケーション支援の実現を目指したものである。当初5年間の研究計画であったが、4年目を完了した時点で、任期付研究員が任期を付さない常勤研究者として採用されたことに伴い、任期中における研究を支援するという本プログラムによる支援は4年間で終了した。 A 該当なし 基盤からアプリまでをカバーしたコンセプトが明確で、それを実証しているなど優れた成果が得られている。類似研究が多数ある中で、本課題に特有の機構を提案して、総合的な環境を実現している。また、将来への計画性もしっかりしている。短期間にユビキタス環境の構築、ベンチャー企業活動など、プロジェクトマネージメントの実績は高く評価できる。本研究は、制度上、当初の5年間の研究計画を最後まで実行できなかったが、具体的な成果を着々と挙げており、優れた業績が挙げられていると評価できる。
重要課題解決型研究 中間評価 分散共有型研究データ利用基盤の整備 平木 敬 東京大学 高速インターネット、超高速コンピュータシステムと大容量ストレージの持つ能力を、効率良く科学技術研究の現場で活用する情報システム基盤の構築を目的としており、具体的には、大域ネットワークで接続された情報システム基盤において、1高効率な科学技術データの分散共有、2広範囲の数値シミュレーションにおける超高速の計算能力の提供、3科学技術データに対する分散的データベース処理(複雑データの探索,発見的データベース処理など)の実現を目指すものである。 該当なし A 2ペタFLOPSの実現を十分に期待させられる、超高性能な計算機資源利用環境が構築されようとしており、継続すべきである。世界最速のシステム開発を目指し、三つのサブテーマそれぞれを真摯に目指しており、成果に期待が持てる。重要な技術であり、この世界最高速システムで、どれだけ役に立つシミュレーションができるか、精力的な情報発信を期待するとともに、早期に実証する義務がある。

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