研究内容

どんな研究をしているの?

研究室では"アナログ回路設計"をやってます。
授業でやったアナログ電子回路を思い出してください。
トランジスタとか回路図書いて等価回路解いたりしましたね。
それです。そんな感じのことをもう少し本格的(?)にやっています。
回路といってもブレッドボードに素子を置いたりするんじゃなくて、 所謂"集積回路"の設計をやっています。
アナログ回路と言ってもたくさんあります。
私たちはADC・DACグループとRFフロントエンドグループに分かれ、それぞれ研究を行っています。

ADCとは?DACって?

「アナログデジタルコンバーター」と「デジタルアナログコンバーター」の略です。
要はアナログ信号とデジタル信号の変換機です。
それぞれ様々な回路方式があって、イロイロ特徴があります。
詳しく知りたい人は自分で調べるか見学の時にでも聞いてください…。
松澤先生はこの分野では世界的な権威です(ほんとだよ)
簡単に言うと今あるのよりさらに性能の高いADC/DACを作るぞー!というのが研究内容です。
もちろん色んな用途に合わせてイロイロ作ります。

RFフロントエンドって何?

無線通信するための回路です。
たとえばスマホなどでも、Wi-FiやLTEといった規格にのっとって通信していますが、私たちは新たな通信規格に対応した超高速な無線機を開発することを目的に研究しています。
具体的には、増幅器周波数変換器発振器などの回路を設計し、これらを組み合わせて無線機を作ります。
研究成果としては、開発したシリコンCMOS無線機が世界最速の秒速28Gbitを叩き出し、未だこの記録は破られていません。
ちなみに秒速28Gbitといのは、ブルーレイディスク1枚分のデータを数秒で送れちゃうくらい速いです。


研究の流れ

1. どんな回路にしようか考える

2. パソコンで回路のシミュレーション
↓  (電圧や電流がどーなるとかすぐわかるんだぜ!)

3. 素子の配置や配線(レイアウト)を決める
↓  (配線の幅は1umとかそういう世界。やることはお絵かきに近い)

4. 作ってください!ってお願いする。
↓  (すごいお金がかかるよ!)

5. チップ完成を待つ(3か月ぐらい?)
↓  (この間にも次の仕事が待ってるよ!)

6. 測定する
↓  (高性能な測定装置がいっぱいあるよ!)

上手く動いた場合→→7.へ
動かなかった場合→→問題を検証して1.へ戻る(場合によっては7.へ)

7. 行きたい国を決める
7. 論文を書く、学会に投稿する
↓ (4年生のうちにも発表してもらうよ!)

8. 緊張する

9. 発表する

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